2025年のJLPGAステップ・アップ・ツアー第7戦「プレナスレディースカップ」が、6月5日から7日までの3日間、福岡県宗像市の玄海ゴルフクラブを舞台に開催されました。最終日、通算7アンダーを記録した浜崎未来選手が、見事プロ初優勝を飾りました。
2025年のJLPGAステップ・アップ・ツアー第7戦「プレナスレディースカップ」が、6月5日から7日までの3日間、福岡県宗像市の玄海ゴルフクラブを舞台に開催されました。最終日、通算7アンダーを記録した浜崎未来選手が、見事プロ初優勝を飾りました。
浜崎未来、冷静なプレーで掴んだ栄冠

最終日を2位に2打差の単独首位でスタートした浜崎未来選手。しかし、序盤はボギーが先行し、一時は首位に並ばれるなど苦しい展開が続きました。後半に入っても11番、12番で連続ボギーを叩くなど、決して楽な道のりではありませんでした。
そんな中でも浜崎選手が貫いたのは、「自分のプレーに徹する」こと。特に勝負の分かれ目となったのは、12番パー4のプレーでした。ティーショットをバンカーに入れると、2打目はバンカーのアゴに直撃。しかし、ここで慌てることなく冷静に状況を判断し、一度バンカーの外へ。4打目でグリーンに乗せ、見事3メートルのボギーパットを沈めました。この粘りのボギーが、その後の流れを大きく引き寄せました。
1打リードで迎えた最終18番ホール。「パーでいいと思うと気が緩んでしまう」と、自らを鼓舞するためにあえてバーディーを狙う強気の姿勢を見せます。その言葉通り、第3打をピン手前1メートルにつける完璧なショットでバーディーを奪取。劇的なフィニッシュで、プロ初優勝の栄冠を手にしました。
成長の証は「飛距離アップ」
浜崎選手の好調を支えているのは、オフシーズンから続けてきたトレーニングによる飛距離アップです。体幹を鍛えたことでドライバーの飛距離が約10ヤード伸び、セカンドショットで短いクラブを持てるようになったことが、得意のショートアイアンでチャンスを多く作る要因となりました。難コースである玄海ゴルフクラブを制することができたのも、この成長があったからこそと言えるでしょう。
この優勝により、浜崎選手は明治安田ステップ・ランキングでも首位に浮上。「今シーズンの目標はランキング2位以内」と語り、さらなる高みを目指します。稲垣那奈子選手をはじめ、活躍が目覚ましい2000年生まれの「ダイヤモンド世代」。浜崎選手もその一人として、今後の更なる飛躍が期待されます。
プレナスレディースカップ 最終結果リーダーボード
順位 | 選手名 | スコア | R1 | R2 | R3 | 合計 | 獲得賞金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 浜崎 未来 | -7 | 70 | 67 | 72 | 209 | ¥5,400,000 |
T2 | 中村 心 | -5 | 73 | 70 | 68 | 211 | ¥2,370,000 |
T2 | 酒井 美紀 | -5 | 70 | 72 | 69 | 211 | ¥2,370,000 |
T4 | エイミー・コガ | -4 | 73 | 68 | 71 | 212 | ¥1,650,000 |
T4 | 皆吉 愛寿香 | -4 | 73 | 66 | 73 | 212 | ¥1,650,000 |
T6 | 宅島 美香 | -3 | 73 | 73 | 67 | 213 | ¥1,125,000 |
T6 | 上久保 実咲 | -3 | 71 | 72 | 70 | 213 | ¥1,125,000 |
T8 | 青木 香奈子 | -2 | 73 | 69 | 72 | 214 | ¥825,000 |
T8 | 宮澤 美咲 | -2 | 69 | 72 | 73 | 214 | ¥825,000 |
T10 | 大林 奈央 | -1 | 71 | 75 | 69 | 215 | ¥555,000 |