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2025年プロテスト第2次予選<A地区>2日目詳細レポート

静ヒルズカントリークラブでの激戦

2025年9月3日、茨城県の静ヒルズカントリークラブにて開催されているプロテスト第2次予選<A地区>の2日目が終了しました。

初日の天候とは打って変わり、この日は穏やかなコンディションの中で選手たちは熱い戦いを繰り広げました。上位陣はスコアを伸ばし、予選通過に向けて熾烈な争いが展開されています。

リーダーボードの変動

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2日目を終えて、リーダーボードは大きく変動しました。初日からの好調を維持する選手、大きく順位を上げる選手、そして残念ながら後退する選手と、明暗が分かれる一日となりました。

2日目終了時点リーダーボード

POS PLAYER SCORE TODAY R1 R2 R3 R4 TOTAL
T1 木村 円 -7 -5 70 67 137
T1 山本 実希 -7 -4 69 68 137
T1 倉林 夏 -7 -3 68 69 137
T4 桑村 美穂 -6 -5 71 67 138
T4 肥後 莉音 -6 -2 68 70 138
T6 森本 天 -5 -3 70 69 139
T6 小貫 麗 -5 -3 70 69 139
T6 寺田 紅蘭 -5 -2 69 70 139
T6 金谷 一希 -5 -1 68 71 139
T10 林 亜莉奈 -4 -5 73 67 140
T10 和久井 麻由 -4 -3 71 69 140
T10 荒木 七海 -4 -3 71 69 140
T10 竹内 美来 -4 -2 70 70 140
T10 リー ミン -4 -1 69 71 140
T10 ホン イェウン -4 0 68 72 140
T16 髙久 ゆうな -3 -3 72 69 141
T16 渡邊 詩織 -3 -2 71 70 141
T16 杉山 もも -3 -2 71 70 141
T16 井上 蒼海奈 -3 -4 73 68 141
T16 松永 七海 -3 -2 71 70 141
T16 早川 夏未 -3 -2 71 70 141
T16 三原 舞紀 -3 -1 70 71 141
T16 田中 陽菜 -3 +1 68 73 141
T24 西澤 美李 -2 -2 72 70 142
T24 飯島 早織 -2 -3 73 69 142
T24 鈴木 姫琉 -2 -1 71 71 142
T24 青山 緑 -2 -1 71 71 142
T24 石川 夢香 -2 -1 71 71 142
T24 谷田 侑里香 -2 -1 71 71 142
T24 諸橋 愛奈 -2 0 70 72 142

注目選手の動向

首位と1打差の4位タイには、桑村美穂と肥後莉音の2選手がつけています。桑村はこの日5アンダーの猛チャージを見せ、優勝争いに名乗りを上げました。肥後も2日連続でアンダーパーを記録し、虎視眈々とトップの座を狙っています。

さらに、6位には森本天がつけており、上位陣は混戦模様となっています。明日以降の3日目、そして最終日に向けて、選手たちのプレーから目が離せません。

静ヒルズカントリークラブの挑戦

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静ヒルズカントリークラブは、その戦略的なコース設計で知られています。特に、起伏に富んだ地形と巧みに配置されたハザードが選手たちを悩ませます。2日目は穏やかな天候に恵まれましたが、それでも各ホールでの正確なショットとパッティングが求められました。

コースの難易度と選手の適応

静ヒルズカントリークラブは、パー72、全長6,500ヤードを超えるチャンピオンシップコースです。特に、距離のあるパー4ホールや、池が絡むパー3ホールは、選手たちの技術と精神力が試されるポイントとなります。2日目、上位に名を連ねた選手たちは、これらの難所をいかに攻略したのでしょうか。

例えば、木村円選手は、この日5つのバーディーを奪い、ボギーをわずか2つに抑えました。これは、彼女がコースの特性を理解し、リスクとリワードのバランスを巧みに取った結果と言えるでしょう。特に、風の影響を受けやすいオープンなホールでは、低い弾道のショットで安定したフェアウェイキープを見せました。

山本実希選手は、パーオン率の高さが光りました。彼女はグリーンを外すことが少なく、安定してパーを拾うことでスコアを崩しませんでした。これは、彼女のショットの正確性と、グリーン周りのアプローチ技術の高さを示しています。静ヒルズカントリークラブのグリーンはアンジュレーションが複雑ですが、彼女は的確なライン読みでパッティングを沈めました。

倉林夏選手は、粘り強いプレーで上位を維持しました。彼女はピンチの場面でも冷静さを保ち、パーセーブに成功する場面が多く見られました。特に、バンカーからのリカバリーショットや、難しいライからのアプローチなど、ショートゲームの技術が光りました。彼女の精神的な強さが、この厳しいプロテストで大きな武器となっています。

天候の変化と戦略の調整

初日は不安定な天候でしたが、2日目は比較的穏やかでした。この天候の変化が、選手たちの戦略にどのような影響を与えたのかも注目すべき点です。

風が穏やかになったことで、より積極的にピンを狙う選手もいれば、引き続き堅実なプレーを心がける選手もいました。上位選手たちは、それぞれのプレースタイルに合わせて、柔軟に戦略を調整していたようです。

例えば、桑村美穂選手は、この日5アンダーをマークし、大きく順位を上げました。彼女は、初日の経験を活かし、2日目にはよりアグレッシブな攻めを見せました。特に、ロングホールでのバーディー奪取が目立ち、飛距離と正確性を兼ね備えたショットでチャンスを量産しました。

肥後莉音選手も、安定したプレーで上位をキープしています。彼女は、コースの難易度を考慮し、無理な攻めはせず、着実にパーを重ねるゴルフを展開しました。特に、パー5ホールでは確実にバーディーを奪い、スコアメイクに貢献しました。

このように、静ヒルズカントリークラブは、選手たちの技術だけでなく、戦略眼や精神力も試されるコースです。残りの2日間で、選手たちがどのようにこのコースと向き合い、スコアを伸ばしていくのかが、プロテストの行方を左右するでしょう。