- ティーチングプロA級からツアープロへ転身、7度目の挑戦でプロテスト合格
- 2024年ソニー日本女子プロ選手権で9位タイと好成績を記録
- クラブはブリヂストン中心、ウェッジを得意とするショットメーカー
Contents
プロフィール

7度の挑戦、ティーチングプロから掴んだ夢の舞台へ
1999年12月1日生まれ、東京都出身の古家翔香プロ。身長154cmと小柄ながら、ゴルフ歴は長く、2024年にJLPGAプロテストに合格した97期生の一人です。彼女のキャリアは、長年の苦難と、ティーチングプロという異色の経歴を経てツアープロの資格を掴み取った、不屈の物語です。
プロフィールとゴルフキャリアの始まり
5歳でゴルフを始め、12歳から本格的に取り組みました。代々木高等学校在学中を含め、ジュニア時代には全国中学校ゴルフ選手権での2度の優勝(2012, 2014)をはじめ、日本女子アマや日本ジュニア、国際大会など豊富な競技経験を積んでいます。
プロテストへの長い道のりと挫折
高校卒業後の2018年、初めてJLPGAプロテストを受験しますが、最終プロテストで不合格となり、「失意のどん底」と語るほどの大きな挫折を味わいました。 将来への不安に苛まれながらも挑戦を続けましたが、合格の壁は高く、その後もプロテストへの挑戦を続けますが合格には至らず、計6回の失敗を経験しました。 2019年の不合格後には、一時期ゴルフから離れることも考えたほどでした。
転機:ティーチングプロへの道
プロテストへの挑戦が続く中、大きな転機が訪れます。整形外科医である父親から「ティーチングプロの資格をとってみるのもいい。人生の足しになるよ」と勧められたことをきっかけに、JLPGAティーチングプロフェッショナル資格A級の取得を目指すことを決意しました。 約3年をかけて資格を取得し、2023年1月にティーチングプロとしてJLPGAに入会。彼女はこの道を「生きる糧」と捉え、多くの出会いを通じて視野を広げ、社会人としての自覚も芽生えたと語ります。このティーチングプロへの転換は、単なる資格取得以上の意味を持ち、プロテスト不合格という厳しい現実に対し、ゴルフ界での別のプロフェッショナルな道筋を提供したのです。
ティーチングプロとしての活躍とステップアップ
ティーチングプロの資格は、新たな競技への道も開きました。ティーチングプロ競技会で優勝しQT(クォリファイングトーナメント)への出場権を得ると、ステップ・アップ・ツアーへの参戦が可能に。2024年シーズンは同ツアーで13試合に出場し、フンドーキンレディースで3位タイに入るなど、実戦経験を積みました。さらに、メジャー大会にも挑戦。そして2024年のソニー日本女子プロゴルフ選手権大会では、予選会を突破して本戦に出場し、最終的に9位タイという、ティーチングプロ資格での出場選手としては特筆すべき好成績を収めました。
悲願達成:7度目の正直
これらの経験を糧に、自信を深めて臨んだ2024年秋のプロテスト。そして2024年秋、7度目の挑戦となったJLPGAプロテストで、最終日に粘りを見せて19位タイまで順位を上げ、ついに劇的な逆転合格を果たします。 長年の苦労が実を結んだ瞬間でした。合格の瞬間は喜びよりも「やっと終わった」「もう二度と受けなくていい」という安堵感が強かったと語っています。 これにより、晴れてJLPGA97期生、ツアープロフェッショナルとなりました。
プレースタイルと人物像
ドライバー平均飛距離は230ヤード。スイングは「再現性の高いドローヒッター」と評され、1軸回転で体幹を使ったスイングを特徴とします。練習では弾道測定器「FlightScope X3」を活用し、データに基づいた客観的なアプローチを取り入れています。得意クラブはウェッジまたは8番アイアン。
F1観戦が趣味で、厳しい競争の世界に身を置くドライバーに共感すると語ります。友達と話すのが好きで、明るい一面も。目標としては「小柄でも戦えると思ってもらいたい」「見てくれた方に笑顔になってもらえるようなプロになりたい」と語っています。 ゴルフが好きであること、スポンサーからの応援、そしてツアープロになりたいという強い思いが、長年の挑戦を支える原動力になったと明かしています。
7度目の挑戦で夢を掴んだ古家翔香プロ。ティーチングプロとしての経験も持つ彼女の、これからのツアーでの活躍が大いに期待されます。
2024年最終プロテスト結果
順位 | SCORE | 合計 | 1R | 2R | 3R | 4R |
---|---|---|---|---|---|---|
19T | +4 | 292 | 73 | 74 | 74 | 71 |
クラブセッティング
古家翔香プロのクラブセッティングは、以下の通りです。
- ドライバー: ブリヂストン
- フェアウェイウッド: ブリヂストン
- ユーティリティ: ブリヂストン
- アイアン: ブリヂストン
- ウェッジ: ブリヂストン
- パター: オデッセイ
特にウェッジを得意としており、61ヤードのショットを得意としています。
また、2020年の日本女子オープンゴルフ選手権に出場した際のクラブセッティングは以下の通りです。
- ドライバー: ブリヂストン
- フェアウェイウッド: ブリヂストン
- ユーティリティ: ブリヂストン
- アイアン: ブリヂストン
- ウェッジ: ブリヂストン
- パター: オデッセイ
このように、古家プロはブリヂストンのクラブを中心に使用し、パターはオデッセイを選択しています。
スポンサー契約
古家翔香プロは、2023年1月1日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に入会し、現在は「はまだ産婦人科」に所属しています。
また、2023年にはサンワ工業とスポンサー契約を結びました。
プロテスト合格前から複数のスポンサーから応援を受けており、これらの支援がプロゴルファーとしての道を切り開く原動力となっています。
契約ゴルフウェアブランド
古家翔香プロは、ゴルフウェアブランド「フィラ(FILA)」のウェアを着用しています。
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2025年 出場試合スケジュール
2025年ファイナルQT79位でステップ・アップ・ツアーを主戦場の予定。

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総括:古家翔香プロのキャリアと今後の活躍に期待
- ティーチングライセンスを持ち指導経験もある異色のプロゴルファー
- 7度目の挑戦で2024年プロテストに合格し、プレーヤーとしての新たな一歩を踏み出す
- JLPGA公式戦での予選通過・上位フィニッシュは将来性の証明
- ブリヂストンのクラブとFILAのウェアを愛用し、自身のスタイルを確立
- 2025年はステップ・アップ・ツアーを主戦場に、さらなる躍進が期待される