2025年ステップ・アップ・ツアー

ステップアップツアー「CTBCレディスオープン」熱戦譜:高木萌衣が日本勢最高位の5位、山本景子も奮闘

台湾・桃園市のオリエントゴルフ&カントリークラブで2025年5月15日から3日間にわたり開催されたJLPGAステップアップツアー「CTBCレディスオープン」。日本勢も多数出場し、熱戦を繰り広げた。最終的にP.K.コンクラファン(タイ)が通算10アンダーで逆転優勝を飾った。日本勢では、高木萌衣が最終日に猛チャージを見せ通算5アンダーで単独5位に入り最高位、山本景子も通算4アンダーで6位と健闘した。

初日:寺岡沙弥香が3位タイの好発進、複数選手が上位に

大会初日、日本勢では寺岡沙弥香が3アンダー「69」をマークし、首位と3打差の3位タイと好スタートを切った。また、乗富結、與語優奈も2アンダーで5位タイにつけた。高木萌衣、宮澤美咲、エイミー・コガ、大林奈央らは1アンダーの12位タイで初日を終え、上位進出をうかがった。

2日目:山本景子が日本勢トップの5位に浮上

2日目に入ると、山本景子がスコアを伸ばし、通算アンダーパーで日本勢最上位となる5位に浮上。最終日に向けて優勝争いに加わるチャンスを得た。與語優奈も8位とトップ10圏内をキープし、粘りを見せた。一方、初日好調だった寺岡沙弥香はスコアを落とし、後退した。この日、台湾のホウ・ユーサンが首位に立った。

最終日:高木萌衣が圧巻「67」で5位フィニッシュ、山本景子は6位

最終日、高木萌衣が圧巻のプレーを見せた。5バーディー、ノーボギーの「67」という素晴らしいスコアを叩き出し、通算5アンダーとして日本勢トップの単独5位でフィニッシュした。首位と1打差でスタートした山本景子は、スコアを一つ落とし「73」、通算4アンダーの単独6位となったものの、3日間を通して安定した力を見せた。

その他日本勢では、エイミー・コガとリー・ミン(台湾出身だが日本ツアーメンバー)が通算3アンダーの7位タイ。成澤祐美、水木春花が通算2アンダーの11位タイ。大久保柚季が通算1アンダーの18位タイ。宮澤美咲、石井理緒、與語優奈、鬼頭さくらが通算イーブンパーの20位タイに入った。

総括:若手と中堅が健闘、海外勢の壁厚くも光明

今大会はタイのP.K.コンクラファンが優勝し、上位を海外勢が占める結果となった。その中で、高木萌衣が最終日に爆発的なスコアを出しトップ5入りを果たしたことは、日本勢にとって大きな収穫と言えるだろう。また、山本景子も3日間を通して上位で戦い抜き、その実力を示した。

初日に好スタートを切った寺岡沙弥香や、連日安定した成績を残した與語優奈など、若手選手の活躍も見られた。海外での試合経験を積むという意味でも、今回の台湾開催は貴重な機会となったはずだ。今後、日本勢が海外選手としのぎを削り、ステップアップツアーからレギュラーツアーへと羽ばたいていく姿に期待したい。