- アマ時代から実績豊富で、2024年プロテスト合格後すぐにツアー参戦
- ユーティリティ3本構成など精度重視のクラブセッティングが特徴
- ニトリとスポンサー契約、ウェアはジャックバニーを着用
Contents
プロフィール

「七転八起」を体現、苦難を乗り越えたプロゴルファー
2002年4月23日生まれ、埼玉県さいたま市出身の六車日那乃プロ。2024年に5度目の挑戦でプロテストに合格したJLPGA97期生です。「七転八起」を座右の銘とし、数々の試練を乗り越えてプロの舞台にたどり着きました。
プロフィールとゴルフの始まり:厳しいスタートと負けず嫌い
身長154cm、血液型O型。麗澤高等学校を経て、日本ウェルネススポーツ大学に在籍または卒業。ゴルフを始めたのは8歳の時、父親の影響でした。初めて家族で訪れた練習場でボールを打った後、父親から「明日から毎日練習だからな」と告げられ、翌日から始まった練習は想像以上に厳しく、当初はゴルフを楽しいと感じたことは一度もなかったと語る。「メンタルがボロボロ」「本当に辞めたい」と思っていた時期もあったそうです。それでもゴルフを続けた原動力は、人一倍の負けず嫌いな性格にあった。 この厳しいゴルフの始まりが、後の「七転八起」の精神を育む原点となりました。
アマチュア時代の輝かしい実績と豊富な経験
アマチュア時代には輝かしい実績を残しました。関東ジュニア(2部門)、関東高校ゴルフで優勝し、全国高校ゴルフ選手権団体戦で2位、国民体育大会(個人)では優勝を飾っています。2020年にはJGAナショナルチームにも選出され、国際大会も経験しました。
特筆すべきは、プロトーナメントへの豊富な出場経験です。アマチュア時代にJLPGAツアーで33試合に出場した経験は、彼女にとって非常に大きな財産である。 スタンレーレディスやNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでローアマチュアを獲得し、2024年にはステップ・アップ・ツアー「あおもりレディス」で2位タイに入るなど、プロのレベルを肌で感じてきました。
プロへの道:5度目の挑戦での合格
プロゴルファーになるまでの道のりは長く険しいものだった。JLPGA最終プロテストには5度目の挑戦でようやく合格を果たした。 過去には僅差で涙をのんだ経験もありました。2024年11月1日、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で行われた最終プロテスト最終日、通算4オーバー・19位タイで見事合格ラインを突破した。 合格直後には「ずっと不安でした」「本当に合格できてよかった」と語り、安堵と喜びから大粒の涙を流した。
プロとしてのスタートと目標
2024年12月1日付でJLPGAに入会(97期生)。2025年シーズンのQTランキングは66位で、主にステップ・アップ・ツアーを主戦場としながらレギュラーツアーへの出場機会をうかがいます。彼女の指導にあたるのは、辻村明志コーチであり、2021年から師事し、「チーム辻村」の一員としてトレーニングに励んでいる。 得意クラブはパター。
目標とする選手として名前を挙げているのは、上田桃子とロレーナ・オチョアである。 同じ辻村門下の上田プロは身近な目標であり、世界No.1だったオチョアは彼女の高い志を示しています。当面はステップ・アップ・ツアーでの優勝、将来的には年間女王や海外メジャーでの活躍を目指します。
自身のゴルフキャリアを象徴する言葉として、改めて「七転八起」の精神を胸に刻んでいる。苦難を乗り越え、豊富な経験を持つ六車日那乃プロの、これからの活躍が期待されます。
2024年最終プロテスト結果
順位 | SCORE | 合計 | 1R | 2R | 3R | 4R |
---|---|---|---|---|---|---|
19T | +4 | 292 | 75 | 70 | 73 | 74 |
クラブセッティング
- ドライバー:キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE◆◆◆」9度、シャフトはフジクラ「スピーダーNXバイオレット 60SR」。
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- フェアウェイウッド:キャロウェイ「パラダイム Ai SMOKE◆◆◆」15度・18度、シャフトはフジクラ「ベンタスTRブルー 5R」。
- ユーティリティ:キャロウェイ「ローグST MAX FAST」4番・5番・6番、シャフトはスチールファイバー「i70R」。
- アイアン:キャロウェイ「APEX DCB」7番からPW、シャフトはスチールファイバー「fc80R」。
- ウェッジ:キャロウェイ「OPUS」48度・52度・58度、シャフトはダイナミックゴールド「95 R300」。
- パター:オデッセイ「トライビーム DW ストロークラボ」。
- ボール:キャロウェイ「クロムソフトツアーX」。
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ドライバー
Paradym Ai Smoke トリプルダイヤモンド(◆◆◆)モデルを選択。一般的に低スピン性能を特徴とするこのヘッドに、比較的ソフトなSRフレックスのシャフト(Speeder NX Violet 60SR)を組み合わせている点が特徴的である。これは、彼女が理想とする安定した中弾道のドローボールと、2200~2300rpmという特定のスピンドローを実現するための選択である。
平均飛距離230ヤード という彼女のスイングスピードにおいて、飛距離と安定性の両立を狙った精密なフィッティングの結果と言える。単に既製品を選ぶのではなく、ヘッドとシャフトの特性を細かく調整することで、自身の持ち味である精度を最大限に活かしつつ、パワー効率を高めようとする意図がうかがえる。
フェアウェイウッド&ユーティリティ
5番、6番アイアンを抜き、代わりに3本のユーティリティ(4U, 5U, 6U – Rogue ST MAX FAST)をセッティングしている点は、彼女の戦略を色濃く反映している 。これは、自身の強みとして挙げる「ウッドやユーティリティでピンを刺していけるところ」を最大限に活かすための選択である。
比較的やさしいとされるMAX FASTモデルを選んでいることからも、長い距離からのショットにおける安定性とコントロール性を重視していることがわかる。従来のロングアイアンよりも、高弾道でグリーンを狙いやすく、かつミスヒットにも強いハイブリッドクラブを多用することで、スコアメイクの鍵となる距離での精度を高める現代的なセッティングと言える。
アイアン&シャフト
アイアンには2021年モデルのAPEX DCBを使用。比較的新しいモデルではないが、寛容性の高さで評価されているモデルである。注目すべきは、ユーティリティ(i70R)とアイアン(fc80R)の両方に、エアロテック社のSteelFiberシャフトを採用している点 。
これは、ハイブリッドからアイアンへの移行において、一貫したフィーリング(振動吸収性など)とパフォーマンスを求めていることを示唆している。異なるクラブタイプ間で同様の感覚を得ることで、精度を重視する彼女のプレーにおいて、コントロール性と信頼性を高める狙いがあると考えられる。
パター
パターはオデッセイのTri-Beam ダブルワイドを使用 。このモデルを選んだ理由として、六車自身が「憧れで好きだからマネしました。ただただそれだけです(笑)」と語っているように、目標とする上田桃子が使用していることが最大の決め手となっている 。
もちろん、サイズ感や打感も気に入っているようだが、この選択は、目標とする選手からの影響がいかに大きいかを具体的に示す好例である。単なる技術的な選択を超え、尊敬する先輩への想いが用具選びに直接反映されている点は、チーム辻村内の強い繋がりと、若手選手がロールモデルから受ける影響の深さを物語っている。
クラブ種類 | メーカー | モデル | ロフト/番手 | シャフト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
ドライバー | Callaway | Paradym Ai Smoke ◆◆◆ | 9° | Fujikura Speeder NX Violet 60SR | 安定した中弾道ドロー、最適スピン量(2200-2300rpm)を求めて選択 30 |
フェアウェイウッド | Callaway | Paradym Ai Smoke ◆◆◆ | 3W (15°) | Fujikura Ventus TR Blue 5R | 4 |
フェアウェイウッド | Callaway | Paradym Ai Smoke ◆◆◆ | 5W (18°) | Fujikura Ventus TR Blue 5R | 4 |
ユーティリティ | Callaway | Rogue ST MAX FAST | 4U | Aerotech SteelFiber i70 R | 5番アイアンの代わり 4 |
ユーティリティ | Callaway | Rogue ST MAX FAST | 5U | Aerotech SteelFiber i70 R | 6番アイアンの代わり 4 |
ユーティリティ | Callaway | Rogue ST MAX FAST | 6U | Aerotech SteelFiber i70 R | コントロール性と汎用性を重視 30 |
アイアン | Callaway | APEX DCB | 7I – PW | Aerotech SteelFiber fc80 R | 2021年モデル。打感と寛容性を重視 4 |
ウェッジ | Callaway | OPUS | 48° | True Temper Dynamic Gold 95 R300 | 4 |
ウェッジ | Callaway | OPUS | 52° | True Temper Dynamic Gold 95 R300 | 4 |
ウェッジ | Callaway | OPUS | 58° | True Temper Dynamic Gold 95 R300 | 4 |
パター | Odyssey | Tri-Beam Double Wide | – | Stroke Lab Shaft | 上田桃子の影響を受けて選択 4 |
ボール | Callaway | Chrome Soft Tour X | – | – | 4 |
スポンサー契約
- キャロウェイゴルフ:用具パートナー
- 株式会社ニトリ:スポンサー契約
契約ゴルフウェアブランド
- ジャックバニー
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2025年 出場試合スケジュール
2025年ファイナルQT66位でステップ・アップ・ツアーを主戦場の予定。

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総括:六車日那乃プロの成長と今後の展望
- ジュニア時代から国内外で安定した戦績を残してきた実力派
- 2024年プロテスト合格後は複数のツアー出場で経験を積む
- 精度重視のクラブ構成からもわかる堅実なプレースタイル
- 有力スポンサー・ウェアブランドと契約しサポート体制も充実
- 2025年はステップ・アップ・ツアーを主戦場に飛躍が期待される