2023年合格者

馬場 咲希プロのプロフィールやスポンサー、クラブセッティングなどを調査しました

記事のポイント
  • 全米女子アマ優勝で一躍注目、2023年プロテスト合格
  • 2025年から米国LPGAツアーに本格参戦予定
  • ブリヂストンとの総合契約でクラブ・ボール・ウェアを提供
  • 176cmの長身から繰り出すドライバーが武器、得意クラブも1W

プロフィール

馬場 咲希:LPGA公式

基本情報

  • 氏名: 馬場 咲希 (ばば さき)
  • 生年月日: 2005年4月25日 (2025年4月時点で20歳)
  • 出身地: 東京都日野市
  • 身長: 175cmと 176cmの記載がある。若干の差異が見られるが、175cmを超える長身であることは間違いない。
  • 学歴: 代々木高等学校卒業 。日野市立仲田小学校、日野市立日野第一中学校出身
  • 血液型: B

ゴルフとの出会いと歩み

馬場がゴルフを始めたのは5歳の時、父・哲也さんの勧めがきっかけだった 。7歳で初めて競技ゴルフに出場し、早くからその才能の片鱗を見せていた 。中学1年生の頃からは、プロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称「わきゅう」氏の指導を受けている

輝かしいアマチュア時代の功績

アマチュア時代のハイライトは、疑いなく2022年の全米女子アマチュアゴルフ選手権制覇である 。ワシントン州のチェンバースベイGCで開催されたこの権威ある大会で、決勝戦ではモネ・チャン(カナダ)を11アンド9という圧倒的な大差で下し、アマチュア世界一の称号を手にした。これは、1985年の服部道子以来、実に37年ぶりとなる日本人選手の快挙であり、馬場の名前をゴルフ史に刻む出来事となった

この優勝により、翌年の全米女子オープン、AIG女子オープン(全英女子)といったメジャー大会への出場権を獲得 。さらに、地元日野市からは市民スポーツ栄誉賞、東京都からはスポーツ奨励賞を授与されるなど、大きな称賛を受けた

全米女子アマ優勝以前にも、馬場は国際舞台で経験を積んでいた。2022年の全米女子オープンには、日本予選会を突破して出場。パインニードルズ・ロッジ&GCという難コースで、日本人アマチュアとしては8年ぶりに予選を通過し、49位タイでフィニッシュした。翌2023年にも、ペブルビーチGLで開催された同大会に出場している

その他の主なアマチュア成績としては、2022年関東女子ゴルフ選手権優勝、2022年日本女子オープンゴルフ選手権競技11位タイ(ローアマチュア)、2023年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ50位タイ(ローアマチュア)、2023年ニトリレディスゴルフトーナメント16位(ベストアマチュア)、2022年アジアパシフィック女子アマチュアゴルフ選手権6位タイなどが挙げられる。また、JGAナショナルチームのメンバーとしても活躍した

プロフェッショナルへの道

2023年11月、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の最終プロテストに挑戦。プレッシャーを感じさせないプレーで通算12アンダーを記録し、2位タイで見事に一発合格を果たした 。これにより、2023年プロ入りの96期生となった

プロテスト合格後、馬場の視線はすぐに世界最高峰の舞台である米国LPGAツアーに向けられた 。多くの日本の若手選手が国内ツアーでの実績を足掛かりにする中、馬場は異なる道を選んだ。2024年シーズンは、米国の下部ツアーであるエプソンツアーを主戦場とし、米国での経験を積むことを選択 。この決断は、彼女のキャリア戦略において、早期からグローバルな競争環境に身を置くことを重視していることを示唆している。アマチュア時代の国際的な成功体験と、それに伴う大手グローバル企業からの早期の支援が、この異例とも言える迅速な海外挑戦を後押ししたと考えられる。

そして2024年12月、LPGA Qシリーズ(最終予選会)に出場。ラウンドにわたる過酷な戦いの末、最終日の最終ホールで約8メートルのバーディパットを沈める劇的な展開で、カットライン上の24位タイに滑り込み、2025年シーズンのLPGAツアー出場権を見事に獲得した。これにより、カテゴリー15(Qシリーズ上位25位)の資格を得て、ルーキーイヤーを迎えることとなった

プレースタイルと特徴

馬場のゴルフを語る上で欠かせないのが、その圧倒的な飛距離である。平均270ヤードに達するドライバーショットは、彼女の長身(175/176cm)を活かしたパワフルなスイングから生み出される。この「世界基準」とも評されるパワーは、彼女のプレースタイルの中核を成し、同時に彼女の市場価値を高める大きな要因となっている。使用するクラブのシャフト選択にも、このパワーを制御するための工夫が見られる。

技術面での大きな転機は、2022年頃に持ち球をドローからフェードに変えたことである 。一般的にフェードボールはコントロール性に優れるとされる。この変更が、全米女子オープンでの予選通過や全米女子アマ優勝といった快挙と時期的に重なることから、持ち前のパワーに精度を加えるための重要な技術的進化であったことがうかがえる。これは、長年指導を受ける坂詰コーチと共に、より厳しいコースセッティングやプレッシャーのかかる場面に対応するための戦略的な判断だった可能性が高い。

得意クラブはピッチングウェッジ 。パワフルなドライバーショットに加え、ショートアイアンの精度やグリーン周りのアプローチ、パッティングにも定評がある

精神面では、冷静なプレースタイルと強い意志を持つ。「ラウンド中はずっと『勝つ、勝つ、勝つ』と言い聞かせていた」という全米女子アマ優勝時のコメントや、サントリーの「やってみなはれ」精神を胸に挑戦し続ける姿勢は、彼女のメンタルの強さを示している。Qシリーズでの寒い気候への対応など、状況適応能力の高さも持ち合わせている。

憧れの選手は、同じく長身のパワーヒッターであるネリー・コルダ。自身のプレースタイルや目指す方向性と重なる部分が多いのだろう。

2024年最終プロテスト結果

順位 SCORE 合計 1R 2R 3R 4R
2T -12 276 69 71 66 70

クラブセッティング

2025年シーズンのLPGAツアー第2戦「ファウンダーズカップ」時点でのセッティング。

クラブ種別 ブランド モデル ロフト/番手 シャフト 備考
ドライバー ブリヂストン B3 MAX 9.5° Fujikura VENTUS Black 5 (S)
FW ブリヂストン TOUR B XD-F (2016) 3W (15°) Fujikura VENTUS Black 5 (S) 長年使用しているモデル
FW ブリヂストン TOUR B XD-F (2016) 5W (18°) Fujikura VENTUS Black 5 (S) 2024年後半はHYを使用
アイアン ブリヂストン 241CB #4-PW N.S.PRO Modus3 Tour 105 (S) 2024年モデルからスイッチ、4Iを追加
ウェッジ ブリヂストン BITING SPIN 50° N.S.PRO Modus3 Tour 105 (S) 新モデル
ウェッジ ブリヂストン BITING SPIN 54° N.S.PRO Modus3 Tour 105 (S) 新モデル
ウェッジ ブリヂストン BITING SPIN 58° N.S.PRO Modus3 Tour 105 (S) ローバウンスを好む傾向 36
パター TaylorMade Spider X SX-32 マレット型へ変更
ボール ブリヂストン TOUR B X (2024) 最新モデル

スポンサー契約

  • ブリヂストン
  • テーラーメイド
  • 藤倉コンポジット
  • 富士通
  • サントリー
  • 株式会社ゴンドラ
  • 株式会社シンコーハイウェイサービス

契約ゴルフウェアブランド

馬場咲希プロは、ブリヂストンゴルフの高機能ウェアライン「ULTICORE(アルティコア)」と総合契約を結び、国内外のツアーで着用しています。「ULTICORE」は、ゴルフスイングの動作解析に基づき、動きやすさを追求したデザインが特徴です。

馬場プロは、同ウェアの着用感について、「スイング中もつっぱることがなく、動きやすい点が気に入っています」とコメントしています。また、ブリヂストンゴルフの公式YouTubeチャンネルでは、馬場プロが「ULTICORE」を着用した動画も公開されています。

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2025年 出場試合スケジュール

2025年のシーズンは、2024年12月5日から9日にかけて、アラバマ州のマグノリア・グローブGCで開催されたLPGA Qシリーズ(最終予選会)で通算6アンダーで24位タイで、2025年のLPGAツアー(アメリカレギュラーツアー)の出場権を獲得しました。

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総括:世界を見据える次世代スター、馬場咲希プロの現在地と未来

  • 2005年生まれ、東京都出身の若手プロゴルファーで、176cmという長身を活かしたダイナミックなプレーが持ち味
  • アマチュア時代には2022年の全米女子アマ優勝という歴史的快挙を成し遂げ、日本ゴルフ界に名を刻んだ
  • 2023年にプロテストを通過し、富士通やサントリーなどの大手企業と契約を結び、活動基盤を整える
  • 2024年には米国女子ツアーQシリーズで出場権を獲得、2025年シーズンからLPGA本格参戦へ
  • クラブはブリヂストンB1 LSドライバーや201CBアイアン、BRM2ウェッジなどを使用し、トータルバランスの取れたセッティング
  • パターやユーティリティにはテーラーメイド製を採用し、藤倉コンポジット製シャフトを多用する点も特徴
  • ウェアはブリヂストンの高機能ライン「ULTICORE」を着用し、国内外での露出が増加中
  • 今後は日米両ツアーでの実績構築と、世界トップ選手との対戦を通じた成長が期待されている