- 熊本県出身で4歳からゴルフを始め、JLPGA97期生としてプロ入り
- ジュニア時代から国内外で輝かしい戦績を残し、実績豊富
- Sky株式会社と所属契約を締結し、企業との関係性も注目される
- 2024年JLPGA新人戦で完全優勝し、プロ初勝利も視野に
Contents
プロフィール

挫折と再起を経て、世界を目指すプロゴルファー
2005年6月17日、ゴルフ王国とも称される熊本県玉名市に生まれた荒木優奈選手。身長156cm。4歳の時に父親の影響でゴルフを始め、その才能はジュニア時代から際立っていました。
アマチュア時代の輝かしい実績
日章学園高等学校在学中には、国内の主要タイトルを次々と獲得。2022年には「日本ジュニアゴルフ選手権」を制覇。さらに「緑の甲子園」こと「全国高等学校ゴルフ選手権」では個人・団体の部で優勝を果たしました。その活躍は国内に留まらず、2023年には「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」で個人・団体の二冠を達成、さらに「オーストラリアン・マスター・オブ・アマチュア」では日本人として2人目の優勝という快挙を成し遂げ、国内外で圧倒的な強さを見せつけました。
最初の試練:プロテストでの挫折
輝かしい実績を携え、2023年のプロテストに臨んだ荒木選手でしたが、まさかの不合格という試練に見舞われます。テスト前から悩まされていたパッティングのイップスに加え、風邪による体調不良が重なり、初日は好スコアだったものの、2日目以降に失速。最終ラウンドに進むことすら叶いませんでした。3メートルのバーディーパットがカップをかすめもしなかった最終ホールの記憶は、彼女にとって「生まれて初めての挫折」となったのです。
再起へのきっかけと雪辱
プロテスト失敗後、数日間はクラブを握れないほど落ち込みましたが、高校のクラスメイト(サッカー部と野球部)からの「負けを知った人間はマジで強くなれるから」という言葉に励まされ、再び前を向くことができました。この経験は、彼女の精神的な成長を促す大きな転機となります。
高校卒業後は、地元熊本県の玉名カントリークラブで働きながら練習に励み、2024年シーズンはアマチュアとしてレギュラーツアーにも参戦。「資生堂レディスオープン」で10位タイ、「大東建託・いい部屋ネットレディス」で9位タイと、プロの舞台でもトップ10入りを2度果たし、自信を深めました。イップスも修正し、万全の状態で臨んだ2度目のプロテスト(2024年11月1日)では、実力を遺憾なく発揮し、通算13アンダーの4位タイで見事合格を果たしました。同年12月1日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に正式入会(97期生)し、プロゴルファーとしての道を歩み始めます。
プロとしての船出とQTランキングの現実
プロテスト合格直後の2024年12月、「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」では見事な完全優勝を飾り、97期生のナンバーワンとしてプロキャリアを華々しくスタートさせました。しかし、現在の2025年シーズン前半戦の出場権を左右する昨年末のクォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージでは37位という結果に。これはシーズン序盤の多くの試合に出場できる見込みの順位ではあるものの、開幕戦を含めた序盤戦の出場権はQTランキングが優先されるというJLPGAの規定により、必ずしも出場が確約されるわけではありません。この事実は、ルーキーイヤーを戦う上で、単なる実力だけでなく、ツアーのシステムを理解し、QTランキングに基づいたステータスを意識する必要があることを示しています。
技術、課題、そして未来へ
身長156cm、血液型はB型。得意クラブはパターとされ、ドライバーの平均飛距離は240ヤードです。それでも現状に満足せず、プロとして戦い抜くためにドライバーの精度向上をオフシーズンの課題として挙げており、自己分析に基づいた着実なレベルアップを目指す姿勢がうかがえます。趣味は音楽鑑賞で、リラックスタイムを大切にしています。
プロとしての目標を達成し、次なる目標として「メルセデス・ランキング1位」(年間女王)を掲げ、将来的にはアメリカでの挑戦も視野に入れています。
一度は大きな挫折を味わいながらも、それを乗り越え、プロの世界で着実に歩み始めた荒木優奈選手。今後のさらなる活躍が期待される若手プロゴルファーです。
2024年最終プロテスト結果
順位 | SCORE | 合計 | 1R | 2R | 3R | 4R |
---|---|---|---|---|---|---|
4T | -6 | 282 | 73 | 69 | 72 | 68 |
クラブセッティング
荒木プロのクラブセッティングは、特定のメーカーに縛られず、キャロウェイ、ピン、ヨネックス、ブリヂストン、テーラーメイドといった複数のブランドを組み合わせている点が特徴的である 。クラブ選択においては、ブランドへのこだわりよりも、実際の弾道(理想は「ハイドロー」)とフィーリングを最優先する姿勢が貫かれている 。父親からクラブを勧められることもあるが、最終的な判断は自身のパフォーマンスに基づいて下される 。
カスタマイズの深層:鉛チューニングの妙技
荒木プロのセッティングで特筆すべきは、微細な鉛テープによる調整である 。
ドライバー
ソールのロゴ(Sの文字の上)とヒール側に、1gにも満たないごく小さな鉛を貼り付け、これは、やや低く、つかまりきらなかった弾道を、理想とする「高さのあるハイドロー」に近づけるための調整である。
3番ウッド
ホーゼルのネジ部分の窪みに小さな鉛を貼付。これはダウンスイング時にヘッドを軽く感じていたため、重心位置を大きく変えずにヘッド重量のみを増す目的で、父親に依頼して施された調整である。
アイアン
ヘッド重量を調整するため、ドライバーやFWよりも多めに鉛が貼られている。これらの調整は、理想とする球筋の実現と、繊細なフィーリングを追求するためのものである。荒木プロ自身、「小さい鉛でも全然違う」と語るように、その感覚の鋭敏さがうかがえる。また、ショットが安定しない際には、まずクラブの調整を行い、それでも改善しない場合にスイングを見直すというアプローチを取っている。これは、スイングを頻繁にいじることなく安定性を保つための戦略と言える。
ルーキーとしては異例とも言えるこのレベルの細やかな、感覚に基づいたカスタマイズは、彼女が用具の特性を深く理解し、極めて洗練された感覚を持っていることを示唆している。特に、得意とするハイドローボールを安定して打つために、微細な調整を積み重ねる姿勢は、彼女のゴルフIQの高さと、目標達成への強い意志を物語っている。この緻密なアプローチは、彼女の安定感とショットメイク能力の基盤となっている可能性が高い。
クラブ種別 | ブランド | モデル | ロフト/番手 | シャフト | グリップ備考 |
---|---|---|---|---|---|
ドライバー (1W) | キャロウェイ | パラダイム Ai SMOKE ♦♦♦ MAX | 9度 | ベンタスブラック 5S | – |
FW (3W, 5W) | ピン | G430MAX | 15度, 18度 | ベンタスブラック 6S | 3Wに鉛調整 |
ユーティリティ (4U, 5U) | ピン | G430 | 22度, 26度 | テンセイPRO 1K HY80S | – |
アイアン (5I-PW) | ヨネックス | EZONE CB511 フォージド | 5I-PW | レクシス カイザ アイHP 9S | 鉛調整あり |
ウェッジ (AW, SW) | ブリヂストン | BRM2 | 52度, 58度 | N.S.PRO 1150ツアー S | – |
パター (PT) | テーラーメイド | スパイダーXツアー | – | – | やや太めのグリップ 17 |
ボール | ブリヂストン | ツアーB X | – | – | – |
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スポンサー契約
荒木 優奈プロは、2024年3月にSky株式会社と所属契約を締結しました。
この契約により、荒木プロはSky株式会社のロゴが入ったキャップやシャツを着用し、ロゴ入りのキャディーバッグを携行してトーナメントに出場しています。また、Sky株式会社が冠スポンサーを務める「Sky レディースABC杯」では、荒木プロがホステスアマチュアとして首位発進を果たしました。
荒木プロは、Sky株式会社が特別協賛した「Sky presents 2023年度全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会(通称:緑の甲子園)」にて個人の部・団体の部で優勝するなど、好成績を収めています。この活躍が評価され、同社との所属契約に至りました。
なお、荒木プロの最新の試合結果や活躍については、以下の動画でご覧いただけます。
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2025年 出場試合スケジュール
2025年ファイナルQTランク37位でレギュラーツアーをメインに参戦予定。

\『JLPGAで荒木優奈プロ』を視聴するならこちら /
総括:荒木 優奈プロ – 日本と世界で活躍が期待される次世代エース候補
- 2022年日本ジュニア、2023年豪州アマ、トヨタワールドカップで優勝と、アマチュア時代から輝かしい実績を誇る
- JLPGA新人戦では完全優勝を果たし、プロの舞台でも即戦力として活躍
- Sky株式会社との所属契約により安定したバックアップ体制が整う
- 平均飛距離240ヤードのドライバーとパターを武器に堅実なプレーが特徴
- レギュラーツアー参戦初年度から注目度が高く、初優勝が現実味を帯びてきている
- 年間女王や米ツアー挑戦を見据えるなど、目標意識が高く将来性も抜群
- インスタグラムを通じてファンとの交流も積極的に行っており、人気上昇中