ラウンド中、ティーショットを曲げて林の中に打ち込んでしまったり、木の根っこにボールが止まってしまったりした経験はありませんか?
「これ、どうやって打てばいいの?」と絶望的な状況に陥り、無理に打とうとして空振りや大叩きをしてしまったという苦い思い出を持つゴルファーは少なくありません。
私自身も初心者の頃、深い茂みから無理やり脱出しようとして、そのホールだけで「10」を叩いてしまい、その日のスコアが台無しになった経験があります。
「もう打てない」と思ったら、素直に諦めることも実は立派な戦略なのです。
この記事では、そんなピンチの場面であなたを救う「アンプレアブル」というルールについて、その宣言方法から3つの選択肢、そしてバンカーでの特例まで詳しく解説します。
このルールを正しく理解すれば、無理なショットによる大怪我を防ぎ、スコアを大きく崩すことなく切り抜けることができるようになります。
それでは、ゴルフのルールの中でも特に「救済」の意味合いが強い、アンプレアブルの活用術を学んでいきましょう。
アンプレアブルの基本と3つの選択肢
rookiegolfgirls.com:image- アンプレアブルの宣言と1打罰の基本的な意味
- 元の位置に戻って打つ「ストロークと距離」の処置
- ホールとボールを結んだ後方に下がる「後方線上の救済」
- ピンチ脱出の定番!2クラブレングス以内の「ラテラル救済」
- ドロップの方法と救済エリアの正しい決め方
- アンプレアブルを選択できない「ペナルティエリア」の注意点
アンプレアブルの宣言と1打罰の基本的な意味
- プレーヤー自身の判断でいつでも宣言が可能
- 1打のペナルティを払って救済を受ける
- 同伴競技者の承認は必要ない
ゴルフのラウンド中に、ボールが木の根元や深いブッシュの中、あるいは岩の隙間などに入ってしまい、物理的にスイングができない状況になることがあります。
このような場合に、プレーヤー自身の判断で「このボールはプレーできません」と宣言し、救済を受けることができるルールが「アンプレアブル」です。
正式名称は「アンプレヤブル球」と言いますが、一般的にはアンプレアブルと呼ばれています。
このルールの最大の特徴は、プレーヤー自身が唯一の判定者であるという点です。
同伴競技者やマーカーに「これは打てないよね?」と確認をとる必要はなく、自分自身が「打ちたくない」「打てない」と判断すれば、どのような状況(ペナルティエリアを除く)でも宣言することができます。
たとえフェアウェイの真ん中にあったとしても、本人が宣言すれば適用されます。
アンプレアブルを宣言した場合、プレーヤーは「1打罰」をスコアに加算します。
つまり、1打のペナルティを払う代わりに、打てない場所からボールを移動させることができるのです。
初心者のうちは「罰打」と聞くと損をした気分になりがちです。
しかし、無理に打って空振りしたり、さらに悪い場所に飛んでしまったりして2打、3打と浪費するリスクを考えれば、アンプレアブルは非常に有効な「保険」と言えます。
宣言する際は、同伴者に聞こえるように明確に「アンプレアブルにします」と伝えましょう。
これはルールの義務ではありませんが、スコアの誤解を防ぐための重要なマナーです。
また、処置を行う前にボールを拾い上げることになりますが、その際は必ずボールの位置をマークしておくことをおすすめします(後述する選択肢によっては必須となります)。
ゴルフは自然との闘いですから、どうしても打てない状況は訪れます。
そんな時こそ、冷静にこのルールを思い出してください。
元の位置に戻って打つ「ストロークと距離」の処置
- 直前にストロークした場所から打ち直す選択肢
- 距離のペナルティを受け入れるもっとも基本的な救済
- ティーショットがOBになりそうな時などにも有効
アンプレアブルを宣言した際の1つ目の選択肢は、「ストロークと距離に基づく救済」と呼ばれるものです。
これは簡単に言えば、直前に打った場所に戻って打ち直すという処置です。
例えば、セカンドショットを林の奥深くに打ち込んでしまい、そこからどうやっても脱出できそうにない場合を想像してください。
この場合、1打の罰を加えて、セカンドショットを打った地点(元の位置)に戻り、そこから次のショット(この場合は4打目)を打つことができます。
この選択肢のメリットは、確実にフェアウェイやラフなどの「打てる場所」から再開できる点です。
ボールがある場所のライが悪すぎて、近くにドロップしても状況が改善しそうにない場合には、この選択肢が最も安全策となります。
処置の手順としては、まずボールの位置をマークして拾い上げます(元の位置に戻る場合は拾わなくても良いケースもありますが、確認のためにマーク推奨)。
そして、直前にストロークを行った箇所に基点を設定します。
ティーショットだった場合はティーイングエリア内の好きな場所から、それ以外の場合はその地点から1クラブレングス以内のホールに近づかないエリアにドロップします。
「せっかく進んだ距離を戻るのはもったいない」と感じるかもしれません。
しかし、トラブルショットを繰り返してスコアを崩すよりは、距離を犠牲にしてでも確実なライから打ち直す方が、精神的にも楽な場合があります。
特に、ボールがどこにあるか確認しに行くのも困難な深い谷底などに落ちた場合は、確認に行く前に「ここから打ち直します」と宣言することも可能です。
この「戻る勇気」を持つことが、上級者への第一歩とも言えるでしょう。
ホールとボールを結んだ後方に下がる「後方線上の救済」
- ピンとボールを結んだ直線上ならいくらでも下がれる
- 得意な距離を残したい場合に有効な戦略的選択
- 2019年と2023年のルール改正で処置が変更されている
2つ目の選択肢は、「後方線上の救済」です。
これは、ホール(ピン)と、アンプレアブルを宣言したボールがあった地点を結んだ直線の、そのボールよりも後方(ホールから遠ざかる方向)であれば、好きなだけ下がってドロップできるというものです。
この選択肢の最大の利点は、障害物を避けて、自分の打ちやすい距離まで下がれることです。
例えば、目の前に高い木があってスタイミーになっている場合、数メートル下がるだけでは木が邪魔なままかもしれません。
しかし、このルールを使って50ヤードほど後方に下がれば、木の上を越えるショットが打てるようになったり、自分の得意なフルショットの距離を残せたりします。
「下がる距離に制限はない」ため、極端な話、フェアウェイの平らな場所まで戻ることも可能です(ただし、コースの境界内である必要があります)。
処置の手順ですが、まずホールとボールを結んだ後方線上の、ドロップしたい地点を決めます。
以前のルールではその線上にドロップする必要がありましたが、2023年のルール改正により、決めた基点から1クラブレングス以内のエリア(ホールに近づかない半円状のエリア)にドロップすれば良くなりました。
これにより、ボールが止まる場所の運不運が減り、よりスムーズにプレーを再開できるようになっています。
ただし、注意点として、ボールがあった場所から後方に引いた線上に「OBゾーン」や「ペナルティエリア」がある場合は、そこにはドロップできません。
また、下がった先に別の木やバンカーがないかなど、ロケーションの確認もしっかり行う必要があります。
この選択肢は、距離をある程度犠牲にしますが、確実に次のショットでグリーンを狙いたい場合や、ハザードを回避したい場合に非常に有効な手段となります。
ピンチ脱出の定番!2クラブレングス以内の「ラテラル救済」
- ボールのあった位置から横に移動できる最も一般的な処置
- 2クラブレングス以内でホールに近づかない場所にドロップ
- 木の根や岩など局所的なトラブル回避に最適
3つ目の選択肢であり、実際のラウンドで最も頻繁に使われるのが「ラテラル救済」です。
これは、アンプレアブルなボールがあった地点を基点として、そこから2クラブレングス以内の範囲にドロップするというものです。
「ラテラル」とは「横の」という意味があり、その名の通り、ボールを横にずらすことで状況を改善する処置です。
例えば、ボールが木の根元にくっついてしまったり、金網のすぐそばに止まってしまったりして、スイングができない場合に非常に役立ちます。
2クラブレングス(ドライバー2本分の長さ)は約2メートル以上ありますから、これだけ移動できれば、大抵の障害物は避けることができます。
処置の手順は以下の通りです。
まず、ボールのある位置にマークをします。
次に、その位置からホールに近づかない方向に、ドライバーを使って2クラブレングスの距離を測ります。
その範囲内(扇形のエリア)が救済エリアとなり、その中に膝の高さからボールをドロップします。
この選択肢の最大のメリットは、前の2つの選択肢と違って「距離をほとんどロスしない」ことです。
元の位置のすぐそばから打てるため、グリーンまでの距離を保ったままプレーを続行できます。
ただし、深い林の中などで、2クラブレングス移動してもまだ林の中である場合や、移動した先もライが悪い場合には、この選択肢は適していません。
あくまで「その局所的な障害」を取り除くための処置だと理解しておきましょう。
また、ドロップしたボールが転がって2クラブレングスの範囲外に出たり、ホールに近づいてしまったりした場合は、再ドロップが必要になります。
この「2クラブレングス」という距離感を覚えておくと、トラブル時の選択肢がぐっと広がります。
ドロップの方法と救済エリアの正しい決め方
- ボールは必ず「膝の高さ」から落とすこと
- 救済エリアの中にボールが止まらなければ再ドロップ
- 計測には通常ドライバーを使用する
アンプレアブルの処置を行う際、避けて通れないのが「ドロップ」という行為です。
2019年のルール改正により、ドロップの方法が大きく変わりましたが、いまだに肩の高さから落としてしまう方が見受けられます。
現在のルールでは、「膝(ひざ)の高さ」から真下にボールを落とすのが正しい方法です。
この際、ボールに回転をかけたり、投げたりしてはいけません。
あくまで自然落下させることが必要です。
膝の高さであれば、立っていても膝を曲げていても構いませんが、ボールが地面に落ちる前に体や用具に触れてはいけません。
次に重要なのが「救済エリア」の決定です。
アンプレアブルの処置(特に後方線上とラテラル救済)では、「1クラブレングス」や「2クラブレングス」といった単位でエリアを決めます。
この計測に使用するクラブは、パターを除く、自分がそのラウンドで携帯しているクラブの中で「最も長いクラブ」と定義されています。
通常はドライバーになるはずです。
ヘッドカバーをつけたまま計測しても構いません。
ドロップしたボールは、必ず設定した「救済エリア内」に落ち、かつ「救済エリア内」に止まらなければなりません。
もしエリアの外に転がり出てしまった場合は、再度ドロップを行います(再ドロップ)。
2回目もエリア外に出てしまった場合は、2回目にドロップした際にボールが最初に地面に触れた地点にプレース(手で置くこと)します。
この手順を間違えると、誤所からのプレーとなり、さらなるペナルティ(2打罰など)を受ける可能性があるので注意が必要です。
面倒に感じるかもしれませんが、正しくドロップを行うことは、自分自身に有利なライを確保するためにも非常に重要なプロセスです。
焦らず、手順通りに行いましょう。
アンプレアブルを選択できない「ペナルティエリア」の注意点
- ペナルティエリア内ではアンプレアブル宣言はできない
- 赤杭や黄杭の中では別の救済ルールが適用される
- エリアの境界線をしっかり確認することが大切
アンプレアブルは「コース内のどこでも宣言できる」と説明しましたが、唯一の例外があります。
それは、「ペナルティエリア内」にボールがある場合です。
池やクリーク、または赤杭や黄杭で囲まれた区域(以前のウォーターハザードなど)がこれに該当します。
ペナルティエリアの中にボールがあり、水がない場所で打てそうな状況であっても、そこが「ペナルティエリア内」である限り、アンプレアブルのルールを使うことはできません。
「じゃあどうすればいいの?」と思うかもしれません。
ペナルティエリア内では、アンプレアブルではなく「ペナルティエリアの救済」という別のルールを適用することになります。
この救済も1打罰で受けることができますが、選択肢がアンプレアブルとは少し異なります。
例えば、ラテラル救済(2クラブレングス)が使えるのは「赤色のペナルティエリア(赤杭)」の場合だけで、「黄色のペナルティエリア(黄杭)」では使えません。
初心者がよく間違えるのが、水のないペナルティエリアのブッシュに入った時に「アンプレアブル!」と宣言し、通常のラテラル救済をとってしまうケースです。
もしそこが黄色杭のエリアだった場合、横に出す処置は認められていないため、誤所からのプレーとなってしまいます。
トラブルになった際は、まずボールがある場所が「ジェネラルエリア(普通の場所)」なのか、「ペナルティエリア」なのかを確認する癖をつけましょう。
杭の色や地面の線を確認し、判断がつかない場合は同伴者に確認するのが無難です。
バンカーや応用編!知っておくべき特例と活用術
rookiegolfgirls.com:image- バンカー内でアンプレアブルを宣言する際の4つの選択肢
- 2打罰払えばバンカーの外に出せる!特別ルール活用法
- アンプレアブルと他ルールとの比較表
- 戦略的撤退!スコアを守るためのアンプレアブル判断基準
- 【FAQ】アンプレアブルに関するよくある質問と回答
- 記事のまとめ
バンカー内でアンプレアブルを宣言する際の4つの選択肢
- バンカー内でもアンプレアブルは宣言可能
- 基本の3つの選択肢はバンカー内限定で適用される
- 「後方線上」と「ラテラル」はバンカー内にドロップ必須
アマチュアゴルファーにとって、バンカーは鬼門の一つです。
特にアゴの近くにボールが埋まってしまったり(目玉)、スタンスが取れない場所に止まってしまったりした場合、脱出は困難を極めます。
そんな時でも、アンプレアブルを宣言することができます。
ただし、バンカー内でのアンプレアブルには少し特殊な制限があります。
基本となる3つの選択肢のうち、「後方線上の救済」と「ラテラル救済(2クラブレングス)」を選ぶ場合、ボールは必ず「同じバンカー内」にドロップしなければなりません。
つまり、1打罰を払っても、バンカーからは出られないのです。
それでも、アゴに張り付いたボールを平らな砂の上に移動させることができるので、脱出の確率は格段に上がります。
一方、「ストロークと距離(元の位置に戻る)」を選んだ場合は、直前に打った場所がバンカーの外であれば、当然バンカーの外から打つことができます。
例えば、バンカーショットをミスして、また同じバンカー内のひどい場所に止まってしまった場合。
この時は「ストロークと距離」を選べば、そのミスショットをした地点(バンカー内の前の位置)に戻ることになります。
これではあまり意味がありません。
そこで、多くのゴルファーが悩むのが「どうしてもバンカーショットが苦手で、外に出したい」というケースです。
実は、2019年のルール改正で、そんな悩みを解決する新しい選択肢が追加されました。
それが次項で解説する「2打罰でのバンカー外救済」です。
2打罰払えばバンカーの外に出せる!特別ルール活用法
- 合計2打の罰を払えばバンカーの後方にドロップ可能
- バンカーショットがどうしても出ない時の最終手段
- ホールとボールを結んだ後方線上のバンカー外がエリア
「何度打ってもバンカーから出ない…」
そんな悪夢のような状況を断ち切るために用意されたのが、バンカー専用の特別なアンプレアブル処置です。
これは、通常の1打罰ではなく、「2打罰」を払うことで、ボールをバンカーの外にドロップできるというルールです。
処置の方法は「後方線上の救済」と同じ考え方です。
ホールと、バンカー内にあるボールを結んだ直線の後方(バンカーの外)に基点を決め、そこから1クラブレングス以内のエリアにドロップします。
「2打も罰を受けるなんて損だ」と思うかもしれません。
しかし、バンカー内で3回、4回と叩いてしまうリスクを考えれば、確実に外の芝生から打てるこの選択肢は、スコアを守るための賢明な判断と言えます。
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例えば、パー4の3打目がガードバンカーに入り、目玉になったとします。
ここで無理に打って出なければ5打目、6打目となります。
しかし、2打罰で外に出せば、次は6打目ですが、花道などの打ちやすい場所からアプローチができます。
うまく寄せれば「トリプルボギー」や「ダブルパー」で収まるかもしれません。
大叩きを防ぐためには、この「2打罰救済」を選択肢に入れておくことが非常に重要です。
特にアゴの高いバンカーや、砂が硬くて難しいバンカーでは、勇気ある撤退が功を奏します。
アンプレアブルと他ルールとの比較表
- ジェネラルエリアとバンカー内の処置の違い
- ペナルティエリア救済との混同に注意
- 状況に応じた正しい選択肢を整理
ここでは、ここまで解説したアンプレアブルの選択肢と、ペナルティエリアでの救済の違いを分かりやすく表にまとめました。
ラウンド中に迷った際の参考にしてください。
| 状況・エリア | 罰打 | 選択肢1:ストロークと距離 | 選択肢2:後方線上の救済 | 選択肢3:ラテラル救済 | 選択肢4:バンカー外救済 |
|---|---|---|---|---|---|
| ジェネラルエリア (林、ブッシュ等) |
1打 | 〇 (元の位置) |
〇 (後方へ下がる) |
〇 (2クラブ以内) |
× |
| バンカー内 (通常処置) |
1打 | 〇 (元の位置) |
〇 (バンカー内) |
〇 (バンカー内) |
× |
| バンカー内 (特例処置) |
2打 | × | × | × | 〇 (バンカー外の後方) |
| ペナルティエリア (赤杭・黄杭) |
1打 | 〇 (元の位置) |
〇 (後方へ下がる) |
△ (赤杭のみ可) |
× |
※「ストロークと距離」は、直前のプレー場所に戻る処置です。
※ペナルティエリア内では「アンプレアブル宣言」そのものができません(ペナルティエリアの救済ルールを適用)。
戦略的撤退!スコアを守るためのアンプレアブル判断基準
- 「1回で脱出できる確率」が50%未満なら宣言すべき
- 次打がグリーンを狙える場所に出せるかを考える
- 感情的にならず冷静に計算することがスコアアップの鍵
アンプレアブルは、ルール上の処置であると同時に、高度なコースマネジメントの一部です。
では、どのような基準で宣言すべきなのでしょうか。
一つの目安は、「その場所から1回で脱出し、かつ次打が打てる場所に止まる確率」です。
もしその確率が50%を切っていると感じたら、迷わずアンプレアブルを宣言すべきです。
例えば、木の根元にあるボールを打とうとする時。
クラブが木に当たって折れるリスク、空振りするリスク、ボールが跳ね返って自分に当たるリスク、そして結局ほとんど動かないリスクがあります。
これだけのリスクを背負って「0打罰(あるがまま)」で打つよりも、確実に「1打罰」でフェアウェイに出して、ボギーやダブルボギーを確保する方が、トータルスコアは良くなります。
また、スコアカード上の数字だけでなく、メンタルへの影響も考慮しましょう。
無理な体勢で打ってミスをすると、精神的なダメージが大きく、その後のホールまで引きずってしまいます。
「ここで1打払って仕切り直し!」と割り切ることで、気持ちをリセットできる効果もあります。
「逃げ」ではなく「攻めのための撤退」。
そう捉えることができれば、あなたはもうゴルフ上級者の思考を持っています。
ゴルフはミスのスポーツです。
ミスを帳消しにするのではなく、ミスの連鎖を止める勇気を持ちましょう。
【FAQ】アンプレアブルに関するよくある質問と回答
- 木の上にボールが引っかかった場合は?
- OBラインギリギリのボールはどうする?
- 自分の体を使って確認しないと宣言できない?
Q. 打ったボールが高い木の上に引っかかって落ちてきません。これもアンプレアブルにできますか?
A. はい、できます。ただし、そのボールが自分のボールであると確認(識別)できる必要があります。双眼鏡などでマークを確認するか、木に登って確認できれば、そのボールの真下の地点を基点としてアンプレアブルの処置をとれます。もし自分のボールだと確認できなければ「紛失球(ロストボール)」扱いとなり、1打罰で元の位置に戻って打ち直しとなります。
Q. ボールがOBラインの杭のすぐ内側にありますが、スタンスをとるとOB区域に入ってしまいます。アンプレアブルできますか?
A. はい、可能です。ボールがOBラインの内側(セーフゾーン)にあれば、スタンスがOB区域にかかっていてもプレー可能ですが、打ちにくい場合はアンプレアブルを宣言できます。ただし、OBの杭自体は動かせない障害物なので、無罰での救済は受けられません。
Q. 木の根元などで、実際にアドレスをとってみて「打てない」と証明しないと宣言できませんか?
A. いいえ、その必要はありません。アンプレアブルはプレーヤーの主観的な判断のみで成立します。「実際には打てそう」に見えても、本人が宣言すれば認められます。アドレスをとるフリをする必要もありません。
記事のまとめ
- アンプレアブルは1打罰でプレーヤーが任意に宣言できる救済ルール
- 主な選択肢は「元の位置」「後方線上」「ラテラル(2クラブ以内)」の3つ
- バンカー内では「2打罰」払えば外に出せる特例がある
- ペナルティエリア内ではアンプレアブルは使えない
- 無理に打つよりもアンプレアブルを使った方がスコアがまとまることが多い
今回は、ゴルフのルールの中でも特に頼りになる「アンプレアブル」について詳しく解説しました。
多くのゴルファーは、トラブルに見舞われると頭が真っ白になり、「なんとかして出さなきゃ」と焦ってしまいます。
しかし、そんな時こそ深呼吸をして、「アンプレアブル」という選択肢を思い出してください。
1打のペナルティは決して安いものではありませんが、その1打があなたを大叩きの泥沼から救ってくれます。
「勇気ある1打罰」は、ナイスショットと同じくらいの価値があるのです。
この記事の内容を覚えておけば、次回のラウンドでピンチが訪れても、今までよりずっと冷静に対処できるはずです。
ルールを味方につけて、スマートで賢いゴルフを楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
私自身、ルールを詳しく知るまでは「アンプレアブル=負け」のようなイメージを持っていました。
しかし、上級者の方と回った時に、彼らが躊躇なくアンプレアブルを宣言し、結果的にボギーで上がっていく姿を見て考えが変わりました。
「ゴルフは確率のスポーツ」と言われますが、まさにその通りだと思います。
皆さんも、もし次のラウンドで「これ、怪しいな…」と思う場面に出くわしたら、ぜひこの記事を思い出して、冷静な「宣言」を試してみてください。
きっと、スコアカードの数字が今までとは違ってくるはずです!


