- 大手前大学卒業後、マイナビツアーで経験を積みプロを目指す
- アイアンショットの精度が高く、ミズノ製クラブを愛用
- 複数の企業とスポンサー契約を結び、活動の幅を広げている
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プロフィール

水木春花(みずき はるか)プロは、2002年3月2日生まれ、大阪府枚方市出身のプロゴルファーです 。身長は160cm、体重58kg、血液型はA型 。国籍は日本 。2025年シーズン開幕時点で23歳になります 。
ゴルフを始めたのは7歳の時 。プロゴルファー森田理香子のスイングにテレビ中継で感銘を受け、「あまりにかっこう良すぎる。プロになる、と決めたのは森田さんのおかげです」と、プロを目指すきっかけになったと語っています 。父親も熱心なゴルファーで、一時はプロを目指しましたが断念し、「将来、家族でラウンドすることを夢にしたらしい」というエピソードも明かされています 。得意クラブはアイアンです。
高校は大分県の強豪、大分高等学校に進学し、その後、大手前大学に進学しました 。2021年の日本女子アマチュアゴルフ選手権には、大手前大学2年生として出場しています 。プロ1年目のオフシーズンを「地元、大分」で過ごしたという記述もあり、高校時代を過ごした大分県は、彼女にとって重要な意味を持つ土地であることがうかがえます 。
アマチュア時代から才能は注目され、特に2019年の九州女子ゴルフ選手権での優勝は特筆すべき実績です 。この大会では、強風と高速グリーンという厳しいコンディションの中、初日から首位を守り切る完全優勝を果たしました 。本人は「なんて私はヘタなんだろう…そんなことばかり考えた」と振り返りますが、この経験はプレッシャーの中で最善を尽くすプレースタイルの原型となった可能性があります 。その他、2020年の関西女子学生ゴルフ選手権で2位に入るなど好成績を収め 、アマチュアながらLPGAステップ・アップ・ツアーでベストアマチュアを獲得した実績もあります。
プロゴルファーへの道は平坦ではなく、2024年のJLPGA最終プロテスト合格は、報道によれば6回目の挑戦でした。(JLPGA公式プロフィールでは最終プロテスト受験回数は4回と記載 4)。本人はこの最終プロテストを「ゴルフ人生でもっとも厳しい72ホール」だったと語り、「重圧でうまく体が動かない」「クラブが思い通りに振れない」「忍耐ばかりのテスト」と、極度のプレッシャーの中で精神力で乗り越えたことを明かしています 。最終的に通算4オーバー、合格ラインぎりぎりの19位タイで、念願のプロ資格(97期生)を手にしました 。
2024年のプロテスト合格を経て、JLPGAの正会員(97期生)となり、QTランキング186位で2025年シーズンを迎え、主にステップ・アップ・ツアーを主戦場としています 。2024年9月には「日本女子オープンゴルフ選手権」に出場し、最終プロテストに向けて自信を深めるプレーを見せました。同大会では、同学年の山下美夢有選手のプレーを参考にアプローチ技術の向上に努め、大親友の永嶋花音選手とは共に切磋琢磨しています。プロ転向前は「マイナビ ネクストヒロインツアー」にも参戦し、アマチュア資格を返上してプロとしての経験を積んでいました。
プロとしてのキャリアは最高のスタートを切り、2025年4月、ステップ・アップ・ツアー第3戦「フンドーキンレディース」でプロ初優勝を飾りました 。これはプロ転向後、ステップ・アップ・ツアー出場わずか2試合目での快挙でした 。最終日は首位スタートのプレッシャーを感じながらも、「手が震えたりした」ものの、要所でのパーパットを確実に沈め、通算7アンダー(70-69-70=209)で逃げ切り勝利を収めました 。優勝インタビューでは、「小さい頃からこのフンドーキンレディースさんに出させていただいていたので、いつか優勝したいと夢見ていた舞台で優勝できて本当にここの底から嬉しいです」と語り、「まさに青春の地で自分のゴルフを成長させてくれた場所」である大分での勝利に感極まりました。
フンドーキンレディースでの優勝はシーズン序盤のハイライトとなりました。
初戦の「ヤンマーハナサカレディース」では予選落ちを喫したものの、翌週の「フンドーキンレディース」で見事に優勝。さらにその後の「大王海運レディスオープン」でも、初日T56位から最終的にT5位フィニッシュと、巻き返しを見せて上位に入りました 。シーズン序盤にして、予選落ちから即座に優勝、そして連続してトップ5入りと、ステップ・アップ・ツアーレベルでの高い適応能力とスコアリング能力、トーナメント内での粘り強さを示しています。
アイアンショットの精度を武器に、今後のさらなる活躍が期待されるプロゴルファーです。ファンからの応援を力に、成長を続けていくことでしょう。
2024年最終プロテスト結果
順位 | SCORE | 合計 | 1R | 2R | 3R | 4R |
---|---|---|---|---|---|---|
19T | +4 | 292 | 74 | 72 | 73 | 73 |
クラブセッティング
ドライバー、フェアウェイウッド
ST-Gモデルを選択。ドライバーは「操作性が良く、イメージ通りの弾道」が出せる点を評価。シャフトには比較的軽量な50g台のSRフレックス(Speeder NX Green 50)を採用しており、飛距離と操作性のバランスを重視している様子がうかがえる。
ユーティリティ
ST-Z 230モデルを使用。ロングアイアンの代わりとして、「距離の打ち分けがしやすい」「やさしい」点をメリットとして挙げている。シャフトはSフレックス(TOUR AD GM U65。
アイアン
Mizuno Pro 243を使用。これは、2025年2月時点で使用していたJPX 925 FORGEDから変更されたものである。Mizuno Pro 243は、より操作性や打感を重視するプレーヤー向けのモデルであり、プロ転向後に自身のプレースタイルに合わせてアイアンを微調整した可能性が考えられる。この変更が、その後の好成績に繋がったとも推測できる。シャフトは軽量スチールのDynamic Gold 95 (S200)。
ウェッジ
新モデルのMizuno Pro T-1を50度と58度で採用。このウェッジについては、「すごく好きな形状で、抜け感と打感が良いので弾道をイメージしやすい。アプローチで絶対に武器になると思いました」と絶賛しており 、自身の「イチ推しのクラブ」としても挙げている 。シャフトにはDynamic Gold 105のX100フレックスを選択。女子プロゴルファーとしてはかなり硬いスペックであり、アプローチやバンカーショットにおける精度とコントロールを極めて重視していることが見て取れる。
パター
唯一ミズノ以外のクラブとして、テーラーメイドのSpider GTX Ice Blue Truss Heelを使用している 。
クラブ種類 | ブランド | モデル | ロフト角 | シャフト | 硬さ(フレックス) | 長さ(インチ) | バランス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドライバー | ミズノ | ST-G ドライバー | 9.5° | Speeder NX GREEN 50 | SR | 45.5 | D1 |
FW (3W) | ミズノ | ST-G フェアウェイウッド | 15° | Speeder NX GREEN 50 | SR | 42.75 | D1 |
FW (5W) | ミズノ | ST-G フェアウェイウッド | 18° | Speeder NX GREEN 50 | SR | 42.25 | D1 |
ユーティリティ (3U) | ミズノ | ST-Z 230 ユーティリティ | 19° | TOUR AD GM U65 | S | 39.25 | D1 |
ユーティリティ (4U) | ミズノ | ST-Z 230 ユーティリティ | 22° | TOUR AD GM U65 | S | 38.75 | D1 |
アイアン (5I-PW) | ミズノ | Mizuno Pro 243 | – | Dynamic Gold 95 | S200 | 37.25 (7I) | D1 |
ウェッジ (50°) | ミズノ | Mizuno Pro T-1 | 50°-08 | Dynamic Gold 105 | X100 | 35 | D2 |
ウェッジ (58°) | ミズノ | Mizuno Pro T-1 | 58°-08 | Dynamic Gold 105 | X100 | 35 | D2 |
パター | TaylorMade | Spider GTX Ice Blue Truss Heel | – | – | – | – | – |
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スポンサー契約
- ミズノとのブランドアンバサダー契約
契約ゴルフウェアブランド
水木春花プロは、ゴルフウェアブランド「RIENDA GOLF(リエンダゴルフ)」とスポンサー契約を結んでいます。彼女は自身のInstagramで、RIENDA GOLFから提供された冬のウェアを着用し、その動きやすさと暖かさを称賛しています。
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2025年 出場試合スケジュール
2025年ファイナルQT186位でステップ・アップ・ツアーを主戦場の予定。

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総括:水木春花プロの歩みと将来性
- 大学ゴルフ部での経験を活かし、社会人としてプロの世界へ挑戦
- 2024年プロテストで19位タイとなり、プロ転向の目標に大きく近づく
- クラブセッティングには自身の得意なアイアンを軸に構成
- スポンサー契約も多く、エスプールやリエンダゴルフなどから支援を受けている
- 2025年はステップ・アップ・ツアーが主戦場となり、更なる飛躍が期待される